なるほど、ローンと聞こえはいいが大金の借金を抱えている世帯にとって、職を失うかもしれないという不安ほど不安はない。せめて、減税でいくらかでも肩の重荷を軽くしてくれれば、実質的な意味でありがたい、・・・はずだ。
ところが、開けてびっくり玉手箱。
現在ローンを組んでしまっている住宅購入者は対象外であるという。これから住宅を買おうとする者だけが対象であるという。
先行き不安定といわれても、住宅ローンを組んでまで買わなければいいだけのこと。なんら痛痒を感じないのが未購入者である。
一方、すでに借金をしている者にとっては、それこそ株の上げ下げ、為替相場、はては麻生の人気まで、心配の種になっているはずだ。先見の明に欠けていたから自己責任と言ってしまえばその通りだが、麻生が国民の安寧を願っているのなら、この集団に目を向けなければならない、・・・はずだ。
そうする考えはまったくない。
既購入者にいくら恩恵を施そうと、建設・土建業者の注文が増えるわけでない。新規契約に恩恵を施すからこそ、住宅建設企業の業績に寄与するのである。国民のためとは聞こえはいいが、業界に儲けさせることがローン減税の本質なのだ。
企業が儲かれば、国民が豊かになるなんて、「風が吹けば桶屋」以下の詭弁だ。
昨日に続いて、再度、これからローンを組んで家を買おうかと考えている年下の諸君に告げる。
麻生の話と小国寡民の話のいずれに道理があるのか、ハンコをつく前にとくと頭を冷やして考えよ。私と彼、同じ1940年生まれでも、月とスッポンであると私は自負している。
追:
○次の政府・政治家に望む。
公営住宅をふんだんに建設し、定年まで安心して住める空間を国民に安価で提供せよ。まして公営住宅の削減などもっての外である。住む場所の確保ほど動物を安心させるものはない。人間も然り。
付の1.
私にはなんのビックリもない。かれらの魂胆なんかとっくに見透しだ。
付の2.
現政権になんの期待もしない。したい放題をやって、次の政権を困らせる卑劣な意図を読む。
付の3.
年下としたのは、68歳の私より年上の諸先輩がローンを組むとは思えないからである。


