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老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

Down and Out とOpium Eater

この前読んだOpium Eaterには凄みがあった。

今読んでいるDown and Outにはそれがない。自分の肉体と精神がアヘンで破壊されていく告白に比べて、こちらは底辺生活を楽しんでいるようだ。

私は1か月5万円の年金で暮らしている老人を知っている(今も健在かどうかは知らない)。私ならとても心細くて生きた心地がしないが、本人はいたって快活で人生を楽しんでいた。

清貧の極み、「老人かくあるべし」と褒めたら、「若い時から貯めた金3千万がゆうちょにあり、いつでも自由に使える」ことを告白してくれた。

褒めたことが馬鹿らしくなった。

オーウェルは文無しでどん底暮らしをしているが、本当はロンドンの銀行に数千ポンドの預金があったのではないか。

永久にどん底暮らしを続けていく以外に将来がない人間の中に入ってどん底生活を共有しても、少しも苦にしていないのはこのためではないか。

途中までの読みかけだが、ここまでのところ、貧乏の悲惨さはまったく感じられない。それどころか楽しむゆとりが感じられる。

敵がそれなら、私も私。新緑の公園にサマーデッキを持ち出して、のんびり読むことにしている。

付:
1.「乞食と王子」が連想される。
2. George Orwell Down and Out in Paris and London (1933)
3. de Quincey Confessions of an English Opium Eater (1821)


(復習中に人に邪魔されるのは我慢ならないが、愛に邪魔されるのは、Welcome! !熱烈歓迎!)

0424愛



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