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老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

ベートーベンの弦楽四重奏曲

若い時は、ただ暗い音楽という印象で、少しもいいとは思いませんでした。

中年になって、15番を聴くようになりましたが、ラズモフスキーほかは依然としたアンタッチ。

それが、ここひと月の間に、大のファンになってしまいました。

すべてがすばらしく感じるようになったのです。

毎日のように作品番号順に聴いています。

この変化はどこから来たのか、自問自答しました。

その1.
加齢(もうすぐ78歳)
作品の渋さに惹かれるようになった。

その2.
ヤフオクで入手した1本37キロのスピーカーシステムを定格出力100W(1ch)をバイ・アンプで計400Wで駆動させている。無論マックスパワーで送り出しはその10%も満たないだろうが、何事もゆとりがあるということはいいことだ。

その3.
機密性の高い2X4の家の17畳の洋間で存分の音量が確保されている。4本の楽器だから低音量で間に合うものではない。

その4.
安楽椅子の脚をカットして、床に限りなく近い位置で聴いている。体全体はリラックス、聴覚に100%集中。

その5.
新品の全集が夢のような安さで買うことができた。Suske Quartett。たしか4千円前後だった。

その6.
政治や社会、大きく言えば、現実の不合理や現世の喜怒哀楽に心が乱れることがなくなった。(鈍感と言い換えてもいい)

快適室温の中で、目を閉じて聴いていると、演奏者の位置までよくわかります。

悲しいかな、私は聴き比べできるような審美感は持ち合わせていませんが、もう2セットは手に入れるつもりでいます。

演奏会場に一人で行ける自信がなくなった今、バチのあたらない贅沢と許されるでしょう。


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