老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

私のもう一つの小さな楽園 

島では裏山が小さな楽園でした。蚊帳を張ったサマーデッキに横になって、ダウンロードした名作を読み、疲れたら空を見上げました。夏はそばにある原っぱが楽園でした。

ここは、住宅街。

17畳の部屋が今の私の小さな楽園となっています。

猛暑もエアコンのお陰で快適。島のあの湿気、じめじめ感がありません。島で使っていたサマーデッキと同じものを買って、ベランダに置いてあります。疲れたら横になり、目を閉じて島の楽園の雰囲気を思い出します。庭の酔芙蓉の花が満開で美しい(今は終わり)。

空の色はとても島に及びませんが、それでも雨上がりの晴天は、雲の白さと空の青さのコントラストは驚く程です。

快適な椅子、快適な机(卓球台を改造)、快適なデスクライト、自作の書見台、快適な万年筆とシャープペンシルと蛍光マーカー、快適な光通信、快適な室温と湿度、長く一緒に暮らした仲間たちの壁に掛けてある写真、時折聞こえる幼稚園の子供の声、西側の窓からわずかながら望めることのできる秩父連山。

ここは、閑静な住宅街。

書棚から一冊の本を取り出すだけで、ビクトリア時代のイギリス、明朝の中国、革命前のロシア、4百万人の心の優しい人たちがいたアメリカ、100話が聞けるイタリア、地下宮殿のアラビア、知性と教養の時代のスペイン、ほかどこにでも瞬時に行けるここが、今の私の小さな楽園です。

疲れたら熱いコーヒーをどうぞ。



(私の小さな楽園 2017.10.28.)


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