老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

中秋の名月 ― 私の最後の楽園

机に向かっている間とプールに入っている間と運転している間の他は、頭の中は、21年続いた島の楽園の思い出で一杯になっています。

東南に向かって開いた家から望む月の黄色いことと言ったら。そして、小さくなりながら昇っていく不思議さ。

楽園の音もなく光もない夜を私は忘れません。

しかし、今も楽園であり続けているのか、これは疑問です。

モモ(犬)がいて、リッキー(猫)がいて、メリー(山羊)がいて、鶏がいました。人里離れた林の中で寄り添うようにして暮らしていました。みんな家族でした。

今は、楽園に行っても誰にも会えません。日当たりのよい敷地で静かな眠りについているのです。

でも、私の最後の楽園は、私の頭の中にあります。そして1日に何十、何百と訪ねています。何十、何百とモモたちに会っています。

今夜は中秋の名月、楽しかった日々の思い出を作ってくれたモモたちに感謝しています。

付:
昨日と今日の二日、土佐日記を読み返しました。幼子を失って任地に残したまま都に戻る紀貫之の気持ち、若い時と違って涙なしには読めませんでした。加齢による涙もろさでしょうか、秋という季節からでしょうか。

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