老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

日本人の狭量 または 恥 ― 高校無償化

朝鮮学校の無償化が広島地裁で否定された。

だいぶ前に、このブログで無償化適用除外の不合理性を述べているので、簡単に繰り返す。

1.
高校生は日本で生まれ、日本で育った。親の代がどうであれ、高校生は日本人も中国人も朝鮮人もブラジル人も、日本の社会で勉学にはげんでいる。

裁判所は、権利は失われないと言っているが、権利を行使する環境こそ国、誇りのある国が用意すべきものである。

今時、蛍の光、窓の雪など、時代遅れだ。やはり、経済的背景がしっかりしていなければ、いい勉強はできない。日本の一流大学の学生の大半はその世帯の収入が千万以上だというではないか。

貧乏人の家の子弟は、アルバイトの必要から、勉学に勤しむ時間が削られている。これは現実だ。

2.
朝鮮人が朝鮮総連や朝鮮政府とどういう関係であろうと、日本が干渉すべきことではない。異国の地で、同胞が結束するのはごく自然なことである。無償化の補助金が、どのように使われようが、朝鮮側の問題であって、日本の干渉すべきことではない。
資金の流用を出し渋る理由にしてはいけない。

3.
在日朝鮮人は、所得税も消費税も払っている立派な納税者である。無償化の金は、広島地裁の裁判長の財布から出たものではない。金はいただきます、金はだしません。こんな話がまともと言えるか。

4.
永遠に続く政府はない。朝鮮の将軍様も同じだ。今、不愉快だからといって、将軍様の仇を在日高校生に打つのは、大人げない。今の高校生は、将来の日朝友好の橋渡しになる可能性は極めて高い。

その時、(平成29年)の時代に、日本政府が無償で高校教育を受けさせてくれたと思い出すのと、差別待遇による失望感を思い出すのとは雲泥の差となって日本に跳ね返ってくる。

太平洋戦争の時、アメリカは敵国の言葉、日本語を覚えようとした。日本は敵性語として、英語を禁止した。70年前の狭量が今なお裁判官に残っている。役人に残っている。マスコミに残っている。

サッカーの観客席をきれいに掃除して退場して褒めらるのはいい、しかし、自国に生活している外国人を差別するようでは、タダの掃除好きな国民でしかない。

今日は、今年一番の猛暑、ではない暗い1日であった。

付:
1. なぜ、在日韓国人がいるのか、在日朝鮮人がいるのか、読売新聞か産経新聞で特集すれば、こんな馬鹿げた判決は二度とおりなくなるでしょう。
2. 5600万円、F-35戦闘機140億円の0.5%にもならない金。金が問題ではないって、そう、日本人の心の問題ですね。ケチはケチでも、心のケチです。
3. 金英雄校長の談話が私の胸を刺しました。私は彼以上に自国の裁判と政府に怒りを覚えます。声がでない代わりに、ブログを出しました。

・・・・・


高校無償化除外は適法=朝鮮学校側が敗訴―広島地裁
時事通信社 7/19(水) 16:10配信

 国が高校授業料無償化の対象から朝鮮学校を除外したのは違法として、広島朝鮮高級学校(広島市東区)の運営法人と同校の卒業生ら109人が、国に除外の取り消しや総額約5600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、広島地裁であった。

 小西洋裁判長は除外は適法と判断し、訴えを退けた。原告側は控訴する方針。

 2010年に始まった高校無償化は、公立高校で授業料を徴収せず、私立高校生には就学支援金が支給される制度。外国人学校などは文部科学相の指定を受ける必要がある。訴状によると、運営法人は同年11月に指定を申請したが、国は13年2月に不指定通知を出し、運営法人が指定を受ける根拠となる規定を削除した。

 小西裁判長は判決で「除外によっても教育を受ける権利は何ら制限されない」と指摘。運営法人は朝鮮総連や北朝鮮との密接な関係が疑われ、支援金が流用される恐れがあるとした国側の主張について、「根拠となる事実が証拠上認められる」と述べた。

 原告側は、除外により憲法の保障する教育を受ける権利が侵害され、法の下の平等にも反するなどと訴えていた。

 判決後に開かれた報告集会で、広島朝鮮高級学校の金英雄校長は「怒りで声も出ない。卒業生に残る除外された傷を、最後に裁判に勝って癒やしてやりたい」と訴えた。 

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