老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

外国語 ― 構文と内容

英語と中国語に接してきて、遅ればせながら分かったことがある。

作品の難易度を構文と内容に分けて考えなければいけないということである。

グループ1.難しい構文 と 易しい内容
グループ2.難しい構文 と 難しい内容
グループ3.易しい構文 と 易しい内容
グループ4.易しい構文 と 難しい内容

グループ1:
18世紀以前の作品はほとんどこれに属する。
シェイクスピア、J.オースチンなど。
聊斎志異、西遊記、漢詩。
・永い試練に耐えて存在している作品で、和訳がある。最後の頼みの綱となる。

グループ2.
ラテン語、フランス語、ギリシャ語などが混じっている随筆。
Ch.ラムの随筆、de Quincey。
・ラテン語の教養が備わっている読み手が前提になっているのが随筆。ネット上のfree textに脚注の親切さは期待できない。ネットに教えを乞おうか迷っている。

グループ3.
千夜一夜物語。S.モームの作品。
翻訳本。
デカメロン、ジャン・クリストフ、戦争と平和、アンナ・カレーニナ、(英訳・漢訳共)、我是猫(漱石の中国語訳)。
・グループ2で疲れた時に読む。

グループ4.
地名、人名ほか作品当時の流行が出てくる作品。
現代随筆の大半はここに属する。
・フランク永井、向島、聖徳太子(お札)、小泉純一郎などが採り上げられた日本語の作品を100年後のアルゼンチンの知識人が読むことを想像すればいい。

無論、その中間がある。グループ共通として私がもっとも困難と感じるのは金銭価値である。お金が一度も出てこない文芸作品はまずない。

賭けた額がルーブル表示(戦争と平和)、a hundred gold pieces(千夜一夜物語)、O.ヘンリーの作品にでてくる米ドル。

特にO.ヘンリーの場合は貧乏を扱っている作品が多く、3ドルと4ドルの差に緊張感があるように感じる。感じるだけで、ヘンリーがなぜ4ドルでなく3ドルにしたのか、その意図までは汲み取れない。

米文学には黒人スラングが付き物。学校英語では避けているが、米文学講座で教えるべきである。(在学中は黒人英語が米文学の一部を占めていることは知らなかった。というより知ろうとしなかった。)

構文の難しには辞書で調べた単語群から連想・推測することで対処。
内容の難しさにはWikipediaを開くことで対処。
それで分かるなら可とする。
分からない部分が頻出すれば、その作品を諦める。

無理してまで読むべき本など一冊もない、楽しく読める本を読むこと、これが私の流儀である。

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