老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

2001年宇宙の旅 ー ブルーレイ

都会に戻って、3か月。生活のペースは調子に乗ってきた。

120インチの画面で映画も楽しめるようになった。

歩いて行ける所に大きなレンタルショップがある。そこで、「2001年宇宙の旅」を借りた。

LDで繰り返し鑑賞したから、筋もシーンも覚えている。レンタルしたのは、ブルーレイで観てみたかったためである。

結果は失望、大きな失望。

第一、 画質にそれほどの違いが認められなかった。  

第二、 音楽がクラシックからの借り物である。映画音楽は映画の楽しみの半分は占めている。横着せず宇宙の旅にふさわしい曲を付けるべきである。

第三、 無重力状態のシーンが長たらしい。宙返り歩行には同情すら覚える。

第四、 モノリスの意味が不明。深淵な思想の開陳ならいざ知らず、大衆に観てもらう映画にわけのわからないパズルは良くない。最後に種明かしがあるかと期待しても、するだけ損。丸なげである。

第五、 突然老人になり、突然胎児になる。輪廻転生を言いたいのか、グラスを落とすシーンに何の意味があるのか。ただ老人の緩慢な動作を表しているのか。

第六、 HALのコンピュータが時代遅れ。現実の2001年には博物館でしか見られない。回路チェックのプリント基板ときたら滑稽ですらある。

第七、 類人猿で連想するのは、「猿の惑星」である。この映画には確固たる哲学がある。「2001年~」に比べるとメーキャップは数段劣るが(腹話術の人形)、中身が違う。

第八、 最大の欠点は、CGが延々と10分以上続くシーンにある。あんな子供騙しのようなCGは2001年には誰も見向きもしない。監督の自慢であったとしても、せいぜい1分に留めておくべきだった。

木星への有人飛行は、2017年現在も実現していない。

Back To The Future!

30年の試練に耐えられぬ駄作であった。

付:
1. 旧作、6泊で100円也。ドブに捨てた。
2. 「2010年宇宙の旅」が続編である。続編が制作される位人気があったのだろう。斯く言う私もこのLDを買っている。ロイ・シャイダーがいい。

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