老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

独居老人 権利放棄して早や10日

モモとリッキーは、楽園の中で静かに眠っている。それぞれ子供の頃から最後の一日まで一緒に生活していた。長かったモモの終わり、急だったリッキーの終わり、その時の悲しみは終わって、今は懐かしさばかりが残っている。

愛と二匹の子供、チビ助とFanfanは楽園を引き継いでくれた若い家族に引き取ってもらった。メリーも元気な子供たちに遊んでもらえることになって良かったろう。

愛は前日まで埼玉に連れて一緒に過ごすつもりでいたが、やはり楽園でのびのび生きてもらうのが一番と考え直し、置いていくことにした。楽園の後継者の他に心優しい人が一人島にいたのが決心させたのである。

連れてくれば愛はこの机の上に寝そべっているはずだ。そして私は時々頭や喉を撫でていることだろう。愛は本の上に移動して邪魔をするだろう。それを思うと寂しくなるが、少しも悲しくはない。

私がいた時と同じように、メリーは裏山で思う存分エサを食べている。

私がいた時の同じように、愛一家は、ネコタワーでかたまって昼寝をしている。

そうしたメリーにも愛にもチビ助にもFanfanにも、私は二度と会うことはない。

私がこよなく愛した楽園、その楽園から余儀なく離れた私、これでいいのだ。

いい加減にしないか、森友学園騒ぎ

都会戻った私に、新聞を購読するかしないかの選択肢が与えられた。

そこで試しに24日と25日の朝夕刊を買って読んでみた。

国有地が格安で払い下げられた、100万円が渡された。

ホントかウソかに、紙面を大きく割いている。

予算委員会は、首相の女房を呼ぶ、呼ばないですったもんだだ。

国会は国政の場であって、スキャンダルの暴露のためにあるのではないはず。

格安がいくらか知らないが、たとえ100億円が100円で払い下げられたとしても、国の予算から見れば、ピーナッツ1粒にも当たらない。

国会議員が騒ぐほどのことではない。不正があったか否かは司法の判断に委ねれば済むことだ。

まして、100万円の女房などに予算委員会が時間を取るなぞ、ムダの極みである。

どうでもいいではないか。

予算委員会は、各省庁の予算をチェックするから予算委員会である。こんな重箱の隅を突っつくようなことが仕事であるとするなら、さっさと週刊誌の編集室と看板を代えるがいい。

せっかく都会に戻ったのだから、朝刊位はとってもいいかと思ってきたが、今は月3千円をドブに捨てるような気になっている。

3月一杯、試し読みをして、毎晩冷奴を食べるか毎朝新聞を読むか、どちらが3千円の有効活用か判断することにした。

付:
全面広告は見ない。テレビ・ラジオ番組も見ない。社説も見ない。スポーツ欄も見ない。株式市況も見ない。新刊広告も見ない。読者投稿欄も見ない。天気予報も見ない。連続小説も見ない。漫画も見ない。

独居老人  網地島はシーカヤックがよく似合う

移住してすぐに考えたことは、ヨットにするかカヤックにするかだった。ヨットは一人用のディンギーのことで、80万円位だったと思う。カヤックは当然シーカヤック。野蒜の専門店のアドバイスでカヤックに決めた。夏の海を楽しむために、オープン・カヤックも購入した。装備品やウェアなど含めて60万位した。

専門店のアドバイスは、ヨットは風次第、穏やかな日は出番がない、カヤックは穏やかな日が良い日でパドルを使う自力。ヨットは若者向き、カヤックは全世代向き。

透明の海は底が見える。何度見ても飽きなかった。

5月から10月まで、気が向けば、ちょっとジムニーに載せ海にでたものだ。

70を過ぎた頃から急にカヤックから遠のいた。30キロ近いカヤックをジムニーのルーフまで持ち上げるのが辛くなったためである。

しかし、それまでに十分以上に楽しんだ。

昨日書き忘れたのでここに追記する。

独居老人の終わり

独居老人と言うと、何か高尚な白髪老人をイメージされるかもしれないが、私はヤカンで歯無し、腰痛で20リットルの灯油を車に載せるのに悲鳴をあげているごく並みの一人暮らしのおじいちゃんである。

家庭の事情で(昔流行ったものだ)還俗を余儀なくされ、昨日島を離れた。二度と戻ることはない。

島の名は網地島という。3.11の震源地に最も近い島とマスコミが勝手に紹介した小さな島である。

55歳の希望退職で移住し、76歳の今日まで、思う存分楽しませてくれたありがたい島である。

陶淵明の気分で畑をやり、ボートレース選手気取りで25馬力の漁船を飛ばし、100歳マスターズの資格を誇りにして200メートル先の消波堤まで白浜海水浴場を往復したものだ。

鶏は300坪の敷地で放し飼い、評判がよく最盛期には50羽を数えた。烏骨鶏が卵を抱いて21日目、母鶏の懐から黒い目玉を出して世間をうかがうヒナの白さは忘れない。

ドラム缶で竹炭を作った。家の周りは竹だらけなので材料には困らない。1回焼くと何十回もバーベキューができる。バーベキューを楽しむ仲間がいないから数回やっただけで物置にねかせたままでいた。

鶏がノラ猫に襲われて困り、イヌを飼った。名前は、ヘンデからとってMOMO。13年一緒だった。首輪はつけていたが、リードはしなかった。終わりのころは、首輪も外してしまった。もともと漁村だから昼間、外に出る人がいない(早朝3時、夕方4時それぞれ2時間猛烈に働く)し、モモがノラ猫に追いかけられたことが知れ渡り、だれもモモを怖がらなかったためである。

ネズミと蛇が家の中で大きな顔をするのに我慢できず、モモの5年あとにネコを飼うようになった。リッキーと名付けた。育ちがいいせいか、エサが欲しい時は、えばりちらしていた。

共に、先にno return。私を待っていてくれている。

田舎暮らしにヤギは定番。二本松まで買いに行った。名はメリー。イタズラに本気で殺したくなったこと、数え切れない。

今、13歳。ヤギの平均寿命は15歳らしいが、人間の平均寿命と同じで、個体差のバラツキの方が優先する。しかし、最近とみに衰えてきた。

私は、このメリーが生きている限り島に残っているつもりだったが、初めに言ったように家庭の事情でやむなくメリーを残して島を離れることになった。

最近の半年ばかりの流れは、このブログの語る通り。捨て猫が住み着いて、その子供が2匹育ち、私はメリーと猫3匹と静かな里山で過ごしてきた。

母ネコは「愛」、メスの子ネコはFanfan、今月石巻のアニマルクラブの世話になって避妊手術をした。愛は一度母になったのでそれほどでもないが、Fanfanにはメスでありながら母になる機会を永遠に失ったことになんとも言えない申し訳なさで今も私は苦しんでいる。甘ったれのオスはチビ助。無論、もうチビではない。

島を離れるにあたってもっとも悩むのが、これらの生き物の将来。私にとって家族である。

幸い、島に移住してきた人の中に、生き物が好きな人が二人いて、その人たちに、メリーとネコ3匹の世話を頼むことができた。

(愛は埼玉に連れて行くことにしていたが、最後の最後の昨日、連絡船が出る間際に、愛の幸せを優先して、島に残すことに変更した。)

網地島の環境は弱い生き物にとって最後の楽園である。誰からも脅されず、自然に生きて自然に死んでいく最後の楽園。

私も人間族の間では弱い生き物の部類であった。21年間、現役時代の悪夢に毎夜のように悩まされてきたが、春夏秋冬、朝起きて自分が島にいることですべて帳消しにできた。

思い出ばかりが通り過ぎていく

そんな歌があったような。

私は繰り返す、網地島は私の最後の楽園だったと。




付:このブログ、チェックをしていません。読み返す勇気がない、いや眼が曇って読めないのです。

英語の復習 第120回裏

第120回裏

dissipate   alleviate   steed   beastly   tiddl(e)y  corroborate    horde   placate   creed   proscribe


The soul and the body are one, indissoluble. Soul is body, and body is soul. Love is the God-like instinct of procreation. You think sexual attraction is something to be ignored, and in its place you put a bloodless sentimentality--the vulgar rhetoric of a penny novelette. If I marry a woman, it is that she may be the mother of children. Passion is the only reason for marriage; unless it exists, marriage is ugly and beastly. It's worse than beastly; the beasts of the field are clean. Don't you understand why I can't marry Mary Clibborn?"
*procreate: 1 to beget or engender 2 to bring into being


Was it a lot of nonsense that he had thought about the immaculacy of the flesh? The world in general found his theories ridiculous or obscene. The world might be right. After all, the majority is not necessarily wrong. Jamie's illness interfered like a blank space between his present self and the old one, with its strenuous ideals of a purity of body which vulgar persons knew nothing of. Weak and ill, dependent upon the strength of others, his former opinions seemed singularly uncertain. How much more easy and comfortable was it to fall back upon the ideas of all and sundry? One cannot help being a little conscience-stricken sometimes when one thinks differently from others. That is why society holds together; conscience is its most efficient policeman. But when one shares common opinions, the whole authority of civilisation backs one up, and the reward is an ineffable self-complacency. It is the easiest thing possible to wallow in the prejudices of all the world, and the most eminently satisfactory. For nineteen hundred years we have learnt that the body is shameful, a pitfall and a snare to the soul. It is to be hoped we have one, for our bodies, since we began worrying about our souls, leave much to be desired. The common idea is that the flesh is beastly, the spirit divine; and it sounds reasonable enough. If it means little, one need not care, for the world has turned eternally to one senseless formula after another. All one can be sure about is that in the things of this world there is no absolute certainty.
* immaculate: morally pure; free from sin or corruption


"I thought I'd better tell you at once why I had come to see you,"
I said, not without embarrassment. His eyes twinkled.
"I thought somebody would come along sooner or later. I've had a lot of letters from Amy."
"Then you know pretty well what I've got to say."
"I've not read them."
I lit a cigarette to give myself a moment's time. I did not quite know now how to set about my mission. The eloquent phrases I had arranged, pathetic or indignant, seemed out of place on the Avenue de Clichy. Suddenly he gave a chuckle.
"Beastly job for you this, isn't it?"
"Oh, I don't know," I answered.
"Well, look here, you get it over, and then we'll have a jolly evening."
I hesitated.
"Has it occurred to you that your wife is frightfully unhappy?"
"She'll get over it."


"Let me tell you. I imagine that for months the matter never comes into your head, and you're able to persuade yourself that you've finished with it for good and all. You rejoice in your freedom, and you feel that at last you can call your soul your own. You seem to walk with your head among the stars. And then, all of a sudden you can't stand it any more, and you notice that all the time your feet have been walking in the mud. And you want to roll yourself in it. And you find some woman, coarse and low and vulgar, some beastly creature in whom all the horror of sex is blatant, and you fall upon her like a wild animal. You drink till you're blind with rage."
*blatant: offensively noisy

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今回を以て「英語の復習」を終了いたします。

脳の劣化著しい私には「英語の復習」の復習が必要なのです。

長い間、お付き合いありがとうございました(もしもそういう奇特な方がおられたならば)。




姫ねずみ

チビ助とFanFanが乳を飲んでいる頃は、母親の愛が毎日一匹、くわえてきては、子供の前に落とした。狩りの練習のためだろう。

半年も経たないうちに、子供たちが自分で獲ってくるようになった。

そしてバレーボールのように、トスしたり卓球のようにスマッシュした。

何回か頭だけを残して食べていたが、すぐに遊ぶだけで終わるようになった。

キャットフードの方が旨いためか、食べ飽きたためか、私には分からない。ドタンバタン元気がいい。

ある日ふと、ネコに捕らえられた姫ネズミに視点を移してしまった。

これも、産まれたばかりは母ネズミの乳を吸って、母に育まれた生き物である。愛がチビ助やFanFanを可愛がったように可愛がったはずだ。

これが、母ネズミだったら、残された子ネズミは寒さと飢えで命が尽きるだろう。

毎日のように繰り返されるネズミ獲り。子ネコの元気さが急に何でもなくなってしまった。

それをチリトリで外に投げる度に、宮澤賢治が頭に浮かんでくる。

(姫ネズミ)

一家団欒ならぬ一家団子

落っこちそうだった愛、しばらくしたら、真ん中にでんと。母親の貫禄か。

(2017年2月22日 前にリッキーのお気に入りだったネコ・タワー)
20170222a.jpg






英語の復習   第119回裏・第120回

第119回裏

levity    happy-go-lucky    divulge   mattock    accost    distract    truant    lenient    jade    whipper-snapper


Mrs. Parsons was a tall woman of fifty-five, carrying herself with a certain diffidence, as though a little ashamed of her stature, greater than the Colonel's; it had seemed to her through life that those extra inches savoured, after a fashion, of disrespect. She knew it was her duty spiritually to look up to her husband, yet physically she was always forced to look down. And eager to prevent even the remotest suspicion of wrong-doing, she had taken care to be so submissive in her behaviour as to leave no doubt that she recognised the obligation of respectful obedience enjoined by the Bible, and confirmed by her own conscience. Mrs. Parsons was the gentlest of creatures, and the most kind-hearted; she looked upon her husband with great and unalterable affection, admiring intensely both his head and his heart. He was her type of the upright man, walking in the ways of the Lord. You saw in the placid, smooth brow of the Colonel's wife, in her calm eyes, even in the severe arrangement of the hair, parted in the middle and drawn back, that her character was frank, simple, and straightforward. She was a woman to whom evil had never offered the smallest attraction; she was merely aware of its existence theoretically. To her the only way of life had been that which led to God; the others had been non-existent. Duty had one hand only, and only one finger; and that finger had always pointed definitely in one direction. Yet Mrs. Parsons had a firm mouth, and a chin square enough to add another impression. As she sat motionless, hands crossed, watching her husband with loving eyes, you might have divined that, however kind-hearted, she was not indulgent, neither lenient to her own faults nor to those of others; perfectly unassuming, but with a sense of duty, a feeling of the absolute rightness of some deeds and of the absolute wrongness of others, which would be, even to those she loved best in the world, utterly unsparing.


"I think that I heard a ring," said Holmes. "Yes, there are steps on the landing. If I cannot persuade you to take a lenient view of the matter, Lord St. Simon, I have brought an advocate here who may be more successful." He opened the door and ushered in a lady and gentleman. "Lord St. Simon," said he "allow me to introduce you to Mr. and Mrs. Francis Hay Moulton. The lady, I think, you have already met."


The following, by a lad of sixteen, is submitted only as a characteristic expression of half-formed ideas about a less familiar subject: EUROPEAN AND JAPANESE CUSTOMS
'Europeans wear very narrow clothes and they wear shoes always in the house. Japanese wear clothes which are very lenient and they do not shoe except when they walk out-of-the-door.
'What we think very strange is that in Europe every wife loves her husband more than her parents. In Nippon there is no wife who more loves not her parents than her husband.
'And Europeans walk out in the road with their wives, which we utterly refuse to, except on the festival of Hachiman.
'The Japanese woman is treated by man as a servant, while the European woman is respected as a master. I think these customs are both bad.
'We think it is very much trouble to treat European ladies; and we do not know why ladies are so much respected by Europeans.'



第120回

1191   (cause to) disperse, go away: waste (time, money) foolishly
to d□□□□□□te fear
He soon d□□□□□□ted his fortune.

1192   make (pain suffering) less or easier to bear
a□□□□□□te sorrow

1193   archaic or literary a horse, esp one that is spirited or swift
the iron hoofs of galloping s□□□ds

1194   like a beast or its ways; unfit for human use; nasty; disagreeable
b□□□□□y appetites
What a b□□□□□y weather!

1195   small; negligible: tipsy; slightly drunk
get t□□□□(□)y

1196   give support or certainty to (a statement, belief, theory, etc)
He c□□□□□□rated my account of the accident.

1197   wandering tribe (of nomads); crowd; great number: multitude
a Gipsy h□□□e
h□□□es of people
a h□□□e of locust

1198   soothe; pacify
p□□□□□e an outraged citizenry

1199   (system of) beliefs or opinion, esp on religious doctorine
the C□□□d
men of all races and c□□□ds

1200   publicly put (a person) out of the protection of the law; denounce
Roman rulers p□□□□□□bed their enemies.



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