老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

鳩山由紀夫さん お公家さん政治の発起人

民主党の凋落で誰の罪が最も重いかと問われれば、ためらうことなく鳩山由紀夫を挙げる。

衆院選で大勝し、国会運営は磐石の体勢で臨めた。メディアが世論の威を借り、ひたすら政治を引っ掻き回しても、「私には馬耳東風でして」、と聞き流すこともできた。内閣支持率がどれほど下がろうが、向こう4年をマニフェストの実行のために全力投球ができた。首相の地位にいるが故である。

それが、どうしたのか、わずか普天間基地問題一つさえ処理できないまま、失脚してしまった。普天間基地問題は、日本の総理大臣が「わずか」で済まそうと決めれば「わずか」で終わったのにそうしなかった。

上に立つ者、下になめられたらお終いだ。優柔不断の態度を彼が見せた瞬間、大学教授、評論家、メディア、野党、果ては身内までが「百家争鳴」を始めた。

挙句の果てが、「抑止力は方便でした」と外国メディアでグチをこぼす。これがどれほどの醜態か、本人はとんと分かっていない。

沖縄の海兵隊どころかアメリカ駐留軍が対日本侵略戦争の抑止力になっていないことなど、少しましなブレーンを連れてくれば、十分説明できたのに、外務省や防衛省の対米従属派役人の言いなりになって、自分の信念を貫かなかった。

彼の信念はそれほどの軽さであった。中小企業のボンボン社長が古手の部長の意見に振り回されたようなものだ。1億3千万の民の頂点に立つ男ではなかった。失脚は約束されていた。

前原、岡田、菅、鳩山。彼らは政治家の顔でない。役人の顔である。

正解のある問題は得意だが、何が問題であるのか、問題の本質は何か、そもそも問題とするに値する問題か、こういった正解のない問題の解決能力はゼロである。学歴秀才役人の頭である。

内輪もめに生きがいを感じて、政治をおろそかにする今の民主党政府は、大昔の日本にすでに原型ができていた。武家政治に代わられる直前の公家政治である。没落が約束されている。

ここまでが、冬眠半年の総まとめ。次回は、菅直人の密かな願いおよび起死回生を語る。

s-シュロと雪


菅直人の熟慮

この男について語るに値する物は何も無い。

彼が総理大臣になった時、数十年前のタイム誌まで引き合いにだして、彼を祝った。薬害問題に対する彼の対応を知っているから、「脱官僚」のスローガンも私としては珍しく鵜呑みにして信じた。

イタリアだったかサミットに参加した時の彼を見て、すぐに一国の主にふさわしい器でないことを覚り、以後、一度たりとも彼を褒めたことはない。それでも、瞬間ではあったが彼を買いかぶった不明の責を私は私なりに負うべきであると思った。

私が昨年10月から半年の間、「冬眠」状態に入ると決めたのは、こういう理由で、謹慎処分を己に課したという意味である。

この半年、私はじっと観察した。彼がすぐれた政治家であることが分かれば、そのまま永眠するつもりでいた。褒めて、けなして、また褒めるような無節操な態度でブログを続けるほど私は破廉恥ではない。

彼には褒める要素が見当たらない。私は4月から正式に復帰することにした。

付:

即刻結論を出すべきを、大臣の辞任から副大臣の昇格まで、彼は延々と「熟慮」した。彼の得意な用語である。一国の主に限らず、組織の頂点に立つ者に絶対不可欠な条件は熟慮ではない、決断である。熟慮は、参謀の領域である。

昔、麻生某が、何かというと、「いかがなものか」と口をゆがめた。「いかがなものか」は引退した相談役が、恐る恐る現役役員に向かっていう用語である。彼もまた、自覚のない為政者であった。

s-ヒジキの口開け


岡田さん 心境、察するに余りある

選挙は連戦連敗、身内からは造反が続出。岡田さんが幹事長になって、民主党にいいことは一つもない。

彼は貧乏神か。

否。誰が幹事長になっても、同じ結果である。ただ一人、小沢さんを除いて。

造反組の処分のことで、煮え切らない、腰が引けている雰囲気は、永田町から風が運んでこなくても想像に難くない。

処分に甘いのは、幹事長になって、初めてお金の大切さに気づいたからである。さんざん小沢さんをけなしてきた自分の浅薄さに気がついたのである。

代表の地位に就いていた頃の彼はカネの苦労を経験していない。自分は常に安全圏内だったから、選挙に軍資金が必要という認識がなかった。ダーティに限り無く近いグレイ・ゾーンのカネ絡みは全部、下の幹事長が引き受けていた。

だから、今度、その立場になって、いかにカネを集めるのが大変か、そして、いかに重要か、ようやく理解できたというわけである。

それは、とりもなおさず、小沢さんのやってきた事を理解し始めたということである。悔しいから、顔に出さないだけである。

小沢裁判は、小沢さんがdead or alive、無罪放免で終結する。その時、自分はどうしたらいいのか、岡田さんの頭の中は、これで一杯である。

身から出た錆。自業自得。自分で播いた種は自分が刈らねばならない。

一片の同情も彼に向けるつもりはないが、彼の心境、察するに余りある。

春、犬と鶏

島暮らし 岡目八目 前原外相

どんよりとした空。昼前に雨になった。濡れた傘を気にしながら通勤電車に乗らなくていい。信号待ちの車内の閉塞感に襲われることもない。こういう日は、とりわけ隠居生活がありがたく思える。

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前原外相が、5万円を4回貰ったということで辞任した。

兆単位のカネを扱う経済大国日本の外相がこんなはした金でクビになる。外国人からの政治献金は受けてはならいという政治資金規正法に抵触したとしても、たかが20万円。お隣り中国では、全人代を前にクビがとんだ鉄道部長は不正蓄財の額が日本円の単位で数十億円とか。日本は異様である。

後任人事について、菅直人首相は7日、枝野官房長官に当面、臨時代理を務めさせることを決めた。各省には大臣の下に副大臣がいる。大臣が飛行機事故やテロで命を落とす、あるいは急病で執務に差し障る、その時のために副大臣がいるのである。即日、副大臣を正にすべき所を、「当面」官房長官を充てる。これも異様である。

彼を飼い慣らしたアメリカ政府が驚くのは当然として、世界中がこの異様さに驚いているのではないか。日本人がカネにクリーンなんて日本と商売を経験ある外国人だったら信じるはずがない。

献金主のささやかな善意が、仇になる。善意は正しいのであって、それを仇とする規正法やマスコミが悪いのである。

私は、前原をまったく評価していない。偽メール事件の時から、この男はいつか軽薄さが命取りになると見てきた。それがトントン拍子に大臣の位まで登ってしまった。そして、今回の失墜。失墜は想定内だが、その原因が一外国人の善意であることが、なんともやりきれない。

マスコミに向かって言う。クリーンな政治を政治家に要求するなら、厳格な修道院の中から厳格な修道僧を自分たちで探してこい、と。

春の海

春の空



冬眠からそろそろ 春の訪れはフキ・フノリ

今年もなんとか灯油のお陰で冬が越せた。薪ストーブは10年前までだった。

私の野草園でフキノトウを見ることができれば春だ。私の磯でフノリが採れるようになれば春だ。フキノトウは酢味噌でドブロクの肴。フノリはつまんで味噌汁に入れる。共に香りが命である。

これから、陸ではタラの芽からワラビと続き、海ではヒジキの最盛期を迎える。

ネコがふとんにもぐりこんでくる回数もめっきり減った。

風はまだまだ冷たいが、強い日差しの下、ラジオ体操を手抜きせず真面目にやる。

夏は射程距離である。

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3月いっぱい、冬眠の美名を借りて惰眠をむさぼるつもりでいました。そろそろ暖機運転もよかろうと思い、久しぶりに自分のブログに立ち寄ったところ、広告だらけにびっくり。急いで、何かを書くことにしました。

s-フノリ

s-フキノトウ



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