老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

渡邉竜王 信じる師匠と叱らぬ師匠

囲碁の世界もそうだが、将棋のプロは必ず師匠がいる。

技術指導は普通しない。入門の時に1局、縁を断つ時に記念に1局、合計2局指すだけだそうだ。

それではなぜ師匠がいるのか。

人間形成である。

小学校や中学の教室で一人の担任教師が大勢の生徒を育てる。行き届かなくても教師に責任はない。

将棋の師匠は、一対一の関係で弟子を育てる。

三浦九段の師匠は、弟子を信じた。彼をカンニングするような男に形成しなかったことに自信があった。

方や、渡邉竜王の師匠。対局直前に卑劣極まりない盤外作戦をマスコミを利用して展開した弟子を育てて、恥としない。

恥れば、三浦九段の無実が確認される前に破門しているはずである。

確認の前とは、週刊誌などに他人をドロボー呼ばわりした時点である。たとえカンニングの現場を目撃したとしても、鬼の首を取ったように騒ぐようなことをしたら、破門とまではいかなくても叱りつけるのが師匠としての資格である。

芸能界では弟が不祥事を起こす、息子が不祥事を起こす、するとマスコはここぞとばかり、姉や親をしつこく攻撃する。

兄弟、親子は恣意的な関係ではない。当人の不幸に飽き足らず、親兄弟までも不幸にさせようとするゲス行為である。

師匠と弟子の関係は別である。

それなのに、師匠に監督責任を問うようなことはしない。世間を不幸に導く材料にならない事のためである。

だいぶ前のことである。

米長邦雄が弟子の林葉直子を破門した。

たしか彼女の就位式の晴れ舞台の席だったと思う。華やいだ雰囲気の中で突然、今日限りで破門する、宣告した。

いかにも才気ばしった米長らしいやり方であった。

なぜ破門したのか、説明がなかった。

説明責任などというけったいな物を必要としない、それが師匠というものだから、周りも驚かない。

渡邉竜王の師匠に米長流は必要ない。

ごく普通でいい。

「今日限り、渡邉を破門する」

将棋連盟の新会長の初仕事

これは決まっている。

カンニング騒動を盤外作戦に使った汚物の処理である。

総会の場では渡辺竜王の処分についての発言は出なかったと新会長が語ったとネットの記事にあった。

ネットの記事が正しいか、私は確認できない。だから仮にそう言ったとして話す。

総会の出席者は渡辺竜王と同じ部屋(将棋会館という建物)の中の同業者である。仲間である。将棋を続けている限り、付き合わなければならない。職場は他にない。それで、どうして彼の処分を提案できよう。気まずい思いをしながら、今後20年、30年と誰がやっていけるというのだ。

もしも、渡辺竜王の処分が話題に出なかったという理由で、新理事長が前理事長と同じように汚物処理を怠るようなら、彼は将棋バカ以外に何物でもない。

普通の立場の者が言えない、できない、それでいてやり遂げなければならない事を言い、やるのが権威である。権威は伊達にあるのではない、飾り物でもない。免状授与のボーイでもなければ将棋祭りの慰労会係りでもない。

ケータイの持ち込み禁止令など幼稚園児か小学生相手の「おはなし」である。大の大人が真面目に語るものではない。

日本将棋連盟にいくつもの改革はいらない。

たった一つ、渡辺竜王の永久追放と週刊誌の取材に応じて灰色のレッテルを幇助した棋士全員の対局禁止と降級処分を、理事長の職を賭して実行するだけでいい。

辞表を提出しない理事がいるという。厚顔無恥の連中の棲息する理事会に計っても無意味である。

恥という日本語を知らない汚物は自分から退場しない。今も対局している。江戸時代の勝負師なら切腹しても周りは驚かない。もっとも、対局直前の相手をドロボー呼ばわりするような卑劣漢は、そもそも存在しなかったのだが。

なぜ自分が会長になってしまったのか、させられるハメに陥ったのか、これを考えれば、三浦棋士への謝罪で済ますなどもっての外、汚物処理が自ずと頭に浮かぶはずである。

第三者の参画ではなにも解決しない。NHKの経営委員会や横綱審議会、政府の諮問機関、どれをとっても、イエス・パーソンしか有識者と認められない。

会長の権力行使を引き金にして、ふたたび世間を騒がせ、雨降って地固まるでなければいけない。


佐藤新会長にその勇気があるか。鼎の軽重が問われている。

付:
1.鼎の軽重を問うとは書きましたが、私は新会長にまったく期待していません。大山名人の時代は米長時代を境に過去帳の中に。
2.羽生三冠の細君が週刊誌に乗せられたと語っているそうな。そして週刊誌を恨んでいるそうな。無罪の理由になりません。あることないこと書き放題で、他人を不幸に落とすことで飯を食っている週刊誌の取材に応じたこと自体に罪があるのですよ。

安定して12勝の大関と安定して3敗の横綱

横綱という門構えの敷居がとてつもなく低くなって、背中に日本人の御旗を担げば誰でも横綱になれる状況にあった。

それがつまらぬ愛国心の群衆の望む所だったのかNHKを頭にするマスコミの煽りだったのか、たぶんその両方だったのだろう。

それはそれ。日本人横綱が19年振りに誕生した。

3人の横綱が、節句の豆なみに金星をばら撒いて涼しい顔をしているのだから、稀勢の里が横綱になっても驚くに値しない。

所詮NHK好みの見世物なのだ。

稀勢の里は31歳。気力で体力の衰えを補うには遅すぎる。

横綱審議会とかいう御用商人たちが一片の異論もでないまま、彼の安定した成績を評価して横綱に決めた。

毎場所、12勝、13勝の成績、これをかれらは安定と称し、賞した。

滑稽である。

彼は毎場所、2敗、3敗を繰り返しているのである。全勝はゼロ回、1敗の連続場所もゼロ回。安定して、2敗、3敗を繰り返してきたのである。

大関の地位にいれば、勝ち数をもって安定していると褒めていい。会社で言えば専務のようなもの。実務のエキスパートのポストである。

横綱は違う。

土俵に上がる以上、常に優勝することが求められる。優勝の見込みが消えた翌日から休場するのは、そのためである。

稀勢の里のこれからは坂を下るばかり。若い元気な力士に追われるばかり。

横綱審議会は稀勢の里を褒め殺しにした。

NHKの不人気を日本人力士誕生で挽回せんがためである。

収入面でどれほどの違いがあるのか知らないが、彼は大関、常に安定した星を続けた大関として名を残すべきであった。

バタバタ下位力士に負ける横綱は、今の3人で十分だ。

日本の伝統を重んじる私の意見である。

付: 横綱は相撲界の総大将(看板娘)。華がなければいけません。千代の富士、大鵬、若乃花、朝青龍、持っていました。







理事長よ そなたは就位式の免状差し上げ係か

谷川理事長が辞表を提出した。

敵前逃亡である。

敵前とは棋道をメチャクチャに破壊した犯罪者の処罰を理事長権限で実行すべきをしないまま、普通の棋士の間に紛れ込もうとしているからである。

公然と盗人呼ばわりして、挑戦者を動揺させるという卑劣極まりない番外作戦をやらかした渡辺竜王に対する永久追放をしないからである。

下の者がうまく事を運ばないときこそ、トップの者の出番である。

北方四島でも、外務大臣以下外務省の役人がどうにもなりませんとギブアップしたときに、安倍首相はな~んにもしなかった。群衆が選べばだいたいこんな無能の手合いが関の山、別に驚きもしないし、嘆きもしない。「全力をあげて取り組みます」を連呼して群衆をうっとりさせれば、ボロが見えない。安泰である。

将棋の世界は違う。

後援会のお膳立てなど、まったく意味をなさない。オヤジの後光はクソである。

棋士一人一人が(一応師匠はいるが)、誰に頼ることなく、道一筋に歩んできてその地位を掴んだのである。

ドロボー呼ばわりした棋士がヌケヌケと対局し続けるようなら、将棋はゲームセンターに引っ越すことだ。そこでは、品位を求められない。機械相手なら、思う存分、カンニングだ、カンニングだと騒いでいい。

新しい理事長が真っ先にすることは、谷川の尻拭いである。就位式の免状を読み上げて、両手で手渡すだけの人形を理事長に選んだ軽率な一手のツケだ、汚いが仕方がない。



日本将棋連盟のこれから カネ

棋士は対局することで生計を立てている。娯楽や趣味ではない。

竜王戦の挑戦者に決まった。

その段階では、当たり前だがタイトルがどちらに行くのかわからない。

分かっているのは、挑戦者になっただけで、ギャラが保障されたことである。生活資金約束されたことである。

挑戦者になった時点で、家族揃って、その使途を話題にしたかもしれない。

すべ水泡に帰し、なお汚名まで着せられた。

一度でも、彼の家族を思ったことがあるのか、ゲスどもよ。

今になれば、分かっている限りで、善処すべきである。

1. 優勝賞金と敗者残念金を合計して2で割る。三浦棋士に半分を与える。
2. 渡辺竜王から、タイトル保持を保持しようが失おうが、一切の対局料を剥奪する。泥棒に追い銭である。
3. その剥奪したカネは、とばっちりを受けて機会損失を被った棋士に配分する。
4. 渡辺竜王が負ければ、半分に満たない分を自分のカネで三浦棋士に償う。
5. 日本将棋連盟は、対局返上期間の保障金を三浦棋士に支払う。

裁判沙汰など見苦しい。棋道の恥だ。

日本の将棋はチェスや中国・韓国・朝鮮の象棋とちがって、日本古来の伝統である。

お茶を濁して幕引きをして、後の世の物笑いの種にならないことを願う。


付:主催新聞社が凛とした態度をとるか、たぶんナアナアでしょう。






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