老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

Down and Out とOpium Eater

この前読んだOpium Eaterには凄みがあった。

今読んでいるDown and Outにはそれがない。自分の肉体と精神がアヘンで破壊されていく告白に比べて、こちらは底辺生活を楽しんでいるようだ。

私は1か月5万円の年金で暮らしている老人を知っている(今も健在かどうかは知らない)。私ならとても心細くて生きた心地がしないが、本人はいたって快活で人生を楽しんでいた。

清貧の極み、「老人かくあるべし」と褒めたら、「若い時から貯めた金3千万がゆうちょにあり、いつでも自由に使える」ことを告白してくれた。

褒めたことが馬鹿らしくなった。

オーウェルは文無しでどん底暮らしをしているが、本当はロンドンの銀行に数千ポンドの預金があったのではないか。

永久にどん底暮らしを続けていく以外に将来がない人間の中に入ってどん底生活を共有しても、少しも苦にしていないのはこのためではないか。

途中までの読みかけだが、ここまでのところ、貧乏の悲惨さはまったく感じられない。それどころか楽しむゆとりが感じられる。

敵がそれなら、私も私。新緑の公園にサマーデッキを持ち出して、のんびり読むことにしている。

付:
1.「乞食と王子」が連想される。
2. George Orwell Down and Out in Paris and London (1933)
3. de Quincey Confessions of an English Opium Eater (1821)


(復習中に人に邪魔されるのは我慢ならないが、愛に邪魔されるのは、Welcome! !熱烈歓迎!)

0424愛



広島・長崎の声 - いかにも朝日新聞好み

「北朝鮮の戦術」「日本は核廃絶主導を」広島・長崎の声
4/21(土) 19:23配信 朝日新聞デジタル
 北朝鮮の新たな宣言に、広島、長崎の被爆地の関係者からは様々な声が上がった。

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声を聴くと自分の耳を疑いたくなる。疑う前に一つ、二つ聞いてみたい。

朝鮮の核が何発あるのか、分っているのか。それらがどれほどのTNT換算能力を持っているのか、分っているのか。

朝鮮政府は内緒にしているから、それに法螺もはいっているかもしれないから、小国寡民殿の質問には答えられない。

それは結構。私にも分らない。日本政府や新聞・テレビだって分っていないのだ。

ならば、アメリカは核を何発持っているのか。それらがどれほどの破壊能力を持っているのか。

これなら答えは出せる。

朝鮮の核だ脅威だとわめく数万倍、アメリカの核だ、脅威だとわめくのが公平というものだ。

安倍政府は核廃絶の何とかという書類にハンコを押さなかったという。ご主人様のご機嫌をそこなわないためには馬の糞まで食いかねない安倍首相には朝飯前のことだ。

ならば朝日新聞のこの記事はどうか。

五十歩、百歩を嗤う類である。

国際社会やらなんとか団体を引っ張り出して、代弁させることなんか、芸が細かい。やり方がきたない。

安倍首相は単なる金魚の糞だが、日本の新聞は政治家の支持率が政治でなく醜聞で左右される社会を構成している軽佻浮薄の大衆に迎合する点において悪質である。

付:
1.広島・長崎在住の者の声である。彼らは広島・長崎を代表していない。
2.彼らに核をどうにかする能力はない。口先だけの集団である。
3.私は一貫して核兵器廃絶提唱無意味論者である。無差別殺傷に核も焼夷弾も違いはない。

Under The Green Wood Tree (泉町桜堤公園午後2時)
昨日の続き、16章と17章をここで。
0422泉町桜堤公園午後2時

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安倍首相 ― 頭の中は真っ白

外交は詰めの段階が近づけば近づくほど、同盟国の連絡は頻繁になるもの。

朝鮮の態度が、安倍―トランプの共同声明に烈火のごとく反発すれば、「打ち合わせは終わった」でいい。

現実は共同声明(記者会見だったか)などまるでなかったように基本路線を維持している。基本路線とは、アメリカ、中国、朝鮮、韓国の間で了解された路線である。

これら4カ国は、安倍首相が「注視」いようがしまいがどうでもいいのである。金魚の糞はお呼びでない。

「注視したい」などとえらそうな口をきくのは、恥の上塗りだ。厚顔に厚化粧だ。

「打ち合わせは終わった」などと体裁のいいことを言って、日本国民を煙に巻こうとしているのがミエミエである。

本来なら、すぐにアメリカ、中国、韓国のトップと連絡して、すり合わせや意志の確認をしなければならないのに、平然と「終わった」という。

彼は、(外務省幹部が感じていると同じ程度に)、トランプと話ても無駄であることを自覚しているのだ。話すタネがないのだから当然である。

安倍首相のアタマの中は真っ白。その真っ白なアタマで考えていることはといえば、いかに「日本の圧力が効果的に働いたか、そしていかに自分が努力したか」を日本国民に思い込ませる策略・詭弁である。

プーチンと何にもできなかった安倍首相、トランプと互角に勝負できななくて当たり前である。

安倍首相が独裁者であれば、世界は日本国民に同情するだろう。しかし公明正大な自由選挙で安倍を選んだのだから、無能なのは安倍でなく自分であることを自覚しなければいけない。

付:
安倍には当事者意識がまったくない。新聞の社説やNHKの論説に勝るとも劣らぬ責任回避である。「注意深く見守る必要があります」だってさ。「今後の動向から眼が離せません」だってさ。どぶ銭だ。

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安倍首相、北朝鮮の発表受け「注視していきたい」
4/21(土) 12:11配信 TBS News i
 北朝鮮の発表について、安倍総理は「注視していきたい」などと述べました。
 「この北朝鮮の発信については、前向きな動きと歓迎したいと思います。ただ大切なことは、この動きが核大量破壊兵器のそしてミサイルの完全、検証可能、不可逆的な廃棄につながっていくかどうかです。それをしっかりと注視していきたいと思います」(安倍首相)
 安倍総理はまた、北朝鮮に対する取り組みについて、すでに日米首脳会談で「打ち合わせは終わった」として、「基本方針に従って日米・日米韓で対応していきたい」と述べました。(21日11:08)

初夏の陽気

昼まで聊斎志異の単語ノートをやった。

外の空気が部屋に流れ込んできた。

もう我慢ができず、自転車で近くの公園に出張した。

まずベンチで一休み、いつのまにかうとうとする。

眼が覚めて、OrwellのDown and Out 第15章を読む。

O.Henry調の軽いタッチが青空書斎によく似合った。

もう一度、うたた寝し、途中スーパーに寄って三陸ワカメを買い帰途につく。

至福度60%の2時間。

富士見中央近隣公園 (中央かつ近隣!?)
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戦争を予測しなかった愚かなチェンバレン、戦争を予測する愚かな安倍首相

オーウェルのThe Lion and the Unicorn第2部である。

当時の英国の支配階級はヒトラーの戦争意志を予測しようとしなかった。できなかったのではない、戦争が起これば既得権が失われることになるので、予測したくなかったのである。それを低俗新聞が英国民に宣伝した。

What had happened was that the whole moneyed class, unwilling to face a change in their way of life, had shut their eyes to the nature of Fascism and modern war. And false optimism was fed to the general public by the gutter press, which lives on its advertisements and is therefore interested in keeping trade conditions normal. Year after year the Beaverbrook press assured us in huge headlines that THERE WILL BE NO WAR, and as late as the beginning of 1939 Lord Rothermere was describing Hitler as “a great gentleman”. And while England in the moment of disaster proved to be short of every war material except ships, it is not recorded that there was any shortage of motor cars, fur coats, gramophones, lipstick, chocolates or silk stockings. And dare anyone pretend that the same tug-of-war between private profit and public necessity is not still continuing? England fights for her life, but business must fight for profits. You can hardly open a newspaper without seeing the two contradictory processes happening side by side. On the very same page you will find the Government urging you to save and the seller of some useless luxury urging you to spend. Lend to Defend, but Guinness is Good for You. Buy a Spitfire, but also buy Haig and Haig, Pond’s Face Cream and Black Magic Chocolates.

1939年というから今から、80年の英国の話である。


中国は日本と戦争する意志はない。朝鮮も日本と戦争する意志はない。両国とも日本と戦争するに値する何かが一つもないのである。

チェンバレンは戦争は起きないものという楽観主義。
安倍首相は戦争は起きるものという悲観主義。

2018年の日本はこれと同程度に愚かである。

チェンバレンの楽観主義が近い将来起こるべき戦争に対する軍備をおろそかにした。

安倍首相の悲観主義が遠い未来にかけても起こるはずのない戦争に備えて15万人と15兆円を軍備に費やしている。

切り抜きは、産経新聞や読売新聞(gutter press)のためである。

ほかに爆撃機1機のために50台の乗用車が売れなくなるというような、私が戦車1両で何人の介護士の労働条件が改善されるかと似た発想も述べられている。

どこに行っても、再読できるように全文をメモにした。

付:
1. チェンバレンは本気で戦争は起きないと考え、安倍は本気で戦争が起きると考えている。品質管理の良品を不良とする誤りと不良品を良品とする誤りが連想された。
2. DVD「英国王のスピーチ」が市図書館で眼に入った。いいタイミングだ。イギリスの映画はまじめで好感がもてる。楽しんだ。
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