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老いの一筆

Fair is foul, and foul is fair – Macbeth Act 1 SceneⅠ・・・きれいはきたない、きたないはきれい

だるい時は《ヘンリ・ライクロフトの私記》


ここ数日、血圧が70と60の間を上下している。2日、石巻日赤の紹介状を持って、関越病院にいったとき、100から80の血圧管理手帳の記録をみて、テルミサルタンなる錠剤を、20mgの半分にしてくれた。1錠の9日間の平均が87で半分にしてからの平均が87。変わっていない。

なんとかリハビリは続けてきたが、60台に下がると、めまいがして、リハビリどころではなくなる。第一体がだるくなる。石巻日赤のリハビリは開始前80が測定されると、無理はしないようにと、その日は中止となった。

めまいがすれば、すぐに横になることにしている。机に向かっても、目がチカチカして、辞書は読めない。

横になって、しばらくすると落ち着いてくる。だるさは残るが、辞書は読めなくても字は読めるようになる。

その時は、辞書なしでも読める、そして、一章一章がまるで私自身の思いが書かれているような、G.ギッシングの《Henry Ryecroftの私記》を開くことにしている。自然に手がこのプリントを選ぶ。

今日は、Summerの第10章を読んだ。

私の最後の楽園で死を迎えることは叶わなくなったが、(気力・体力ともに衰えてから)再訪するより、(活き活きと過ごしたた時の)楽園を想像の中で訪れる方がいいのだ、と慰めてくれている。
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IliadからOdysseyに転向

第1章を読んだだけで比較するのは、読書人としては失格だろうが、もともとその自覚がないから、最初のムードで決めた。

Iliadは戦争、それも一人の女性の奪い合いが発端のようで、あるブログは「内輪もめの駄作」とけなしている。

それなら、オデッセイはどうかと第1章を読んだら、どうも面白そう。冒険ダン吉が主人公だから面白くないわけがない。

散文訳の英文もその中文訳も文章が平易で肩も首も凝らないだろう。

3日に1章でも3ヶ月で終わる。途中でダレれば半年、夢中になれば2か月だ。

このところ、聊斎志異の朗読に偏っている。

これでバランスがとれる。結構なことだ。

付:
1. The Odyssey of Homerが英訳のタイトル。まさかホンダのオデッセイを意識したのではあるまいが。
2. 中文のタイトルは《奥徳賽》
いずれも無料でDLできます。




The Grapes of Wrath ― 第7章でや~めた

またへんてこな米語がぞろぞろでてきた。車の中古屋と農民とのやり取りを理解するのに時間を掛けることがあぼらしくなった。

日本でいえば、トヨタ、日産、ホンダ、レクサス、スカイライン、などなどならべているようなものだ。

話の筋に何の関係もない。ただ、当時の中古車市場を述べているだけのことだ。

私はクラッシク・カーを壁紙として張っているが、目を楽しませるためであって、文学的価値は認めていない。

'26 Buick
'25 Dodge
Model T's
Buicks,
Nashes, De Sotos.
Plymouths, Rocknes, Stars
'29 Ford pickup
Chrysler
Chevvy
La Salle

中国語の抄訳は、各章ごとであって、中抜けはない。明日からは中国語に専念する。面白そうな所だけ、原文を参照する。

長編小説で途中下車したのは、15歳から今日までを振り返っても数年前の西遊記(原文)一つだけである。これは文章がへんてこだったからでなく、孫悟空のご都合主義に辟易したからである。どの章を読んでも、似たり寄ったり、それでも半分以上付き合った。

今は、タイムアウトが迫っている。

繰り返すが、のんきにへんてこ米語にはつきあっていられない。

私のこの態度が軟弱と非難する人がいたら、この第7章をさっとでいいから読んでいただきたい。そのために、添付した。

ついでに、簡潔な中国語訳ものせておいた。量だけでも比較してもらいたい。

付:
1.ここのビュイックかシボレーかが大きな意味をもつ伏線であるかもしれない。
2.孫悟空は危機一髪で常に助かるのは、ジェイムズ・ボンドとおなじである。
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死後の日本

死後の世界があるのだから死後の日本があってもいい。

それは私の死後の日本のことである。

難しいことは考えない。どうせいないのだ。

一つだけははっきりしている。

熱帯雨林化である。

石油をジャンジャン燃やし、それでも足りないといって核分裂で電気を作る。

燃費を良くする開発と引き換えに大排気量の重い車を走らせる。

熱中症に罹らないために、住宅にはエアコンが必須となっている。

電気を使って、屋外に熱を放出している。

氷河も氷山も溶けて、海水に変わる。

空気が熱いから、蒸発する。

雲になって日本にやってくる。

青い空に浮かぶ白い雲。

こんな牧歌的天空は死後の日本では珍しくなる。

そして、夏の気候災害が当たり前になり、毎年、何十人か、何百人か、必ず命を落とす。

政治家は知らぬふりをするか、想定外を繰り返す。

新車が売れて、エアコンが売れて、ビールが売れれば、多少の犠牲は許容の範囲ということだ。

そういう代議士をこりずに国会に送る有権者。

景気の回復を最大世論とするツケが私の死後の日本に回される。

付:
1.埼玉の夏は暑い。私は後ろめたさを意識しながら、今日も一日中エアコンをオンにしている。
2.怒りの葡萄の第五章に、これに似たような事が書かれている。

The Grapes of Wrath ― 今日はストレスを感じない

第5章の一部である。

地主の雇い人と小作人との対話である。方や追い払う者、方や追い払われる者。

実際は田舎言葉で話し合っているはずだが、標準的な米語で書かれている。

たぶん、まじめに読んでもらいたいためであろう。

付:
祖父の代にはインディアンを殺し、親の代には蛇を殺した。私は銀行を殺すとう。


The tenant men looked up alarmed. But what'll happen to us? How'll we eat?
You'll have to get off the land. The plows'll go through the dooryard.
And now the squatting men stood up angrily. Grampa took up the land, and he had to kill the Indians and drive them away. And Pa was born here, and he killed weeds and snakes. Then a bad year came and he had to borrow a little money. An' we was born here. There in the door—our children born here. And Pa had to borrow money.
The bank owned the land then, but we stayed and we got a little bit of what we raised.
We know that—all that. It's not us, it's the bank. A bank isn't like a man. Or an owner with fifty thousand acres, he isn't like a man either. That's the monster.
Sure, cried the tenant men, but it's our land. We measured it and broke it up. We were born on it, and we got killed on it, died on it. Even if it's no good, it's still ours.
That's what makes it ours—being born on it, working it, dying on it. That makes ownership, not a paper with numbers on it.
We're sorry. It's not us. It's the monster. The bank isn't like a man.
Yes, but the bank is only made of men.
No, you're wrong there—quite wrong there. The bank is something else than men. It happens that every man in a bank hates what the bank does, and yet the bank does it.
The bank is something more than men, I tell you. It's the monster. Men made it, but they can't control it.
The tenants cried, Grampa killed Indians, Pa killed snakes for the land. Maybe we can kill banks—they're worse than Indians and snakes. Maybe we got to fight to keep our land, like Pa and Grampa did.
And now the owner men grew angry. You'll have to go.
But it's ours, the tenant men cried. We—
No. The bank, the monster owns it. You'll have to go.
We'll get our guns, like Grampa when the Indians came. What then?
Well—first the sheriff, and then the troops. You'll be stealing if you try to stay, you'll be murderers if you kill to stay. The monster isn't men, but it can make men do what it wants.

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